エネルギーに糖質制限はOK、でもカロリー制限の結末はリバウンド

ブドウ糖は無くても脳は働く

糖質制限に対する誤解と偏見はネットや書籍を見ていると

相当数、見られます。

しかし、糖質制限の専門家から見ると実に滑稽な誤解で

あるらしく全くの風評被害と言うものも少なくない様で

す。

 

よく目にする間違った意見には「脳のエネルギーはブドウ

だけであるので糖質制限ダイエットは危険」と言う主張です。

しかもこの様な、発言を行っているのが知識が豊富とは思

えない一般人だけでは無く、医師や栄養士に相当見受けら

れると言うのですが、驚きです。

 

ある栄養士の方は、糖質制限では肝臓に蓄えられた糖質を

使用し、この糖質に付着している水分が減り体重が減少す

るのであって、体脂肪が使用されて体重が減った訳で

は無いと言う無茶苦茶な暴論です。

これを本に書いて発行している始末です。

糖質制限ダイエットとケトン体に付いて全く勉強してい

ないと推察されます。

 

どうも糖質制限によって体脂肪が分解されてエネルギーと

して消費燃焼される過程を全くご存知ない様子です。

 

この本が10年近くも前に発行されたのであれば情報が当時

は無かったで済みますが、2017年1月の発行です。

全く不勉強の極みだと言わざるを得ません。

 

更にもっと驚かせてくれたのは、ほとんど否定されて

いる酵素栄養学をまともに取り扱って、体に元々備わ

っている消化酵素、代謝酵素の他に食物から摂取する

食物酵素もあるとするフェイクまがいの事をも本の中

で取り上げてしまっている事です

 

エビデンスが著書の中に記載されていないので信頼性

は全くありません。

脳のエネルギー源はブドウ糖だけではない

脳のエネルギー源が、ブドウ糖だけと決めつけてしま

った話は残念ですが、実は脳がエネルギーとして使用

するのはブドウ糖だけでは無く脂質から生成される

ケトン体も脳のエネルギー源となっています。

 

この話はしっかりとしたエビデンスが

「ガイトン臨床生理学」と言う生理学の教科書に記載
されています。

 

この本には、イヌイットが時々行う、完全脂肪食では

脳のエネルギー源はケトン体から摂取していると記

載されています。

この完全脂肪食はイヌイットが冬季にクジラ、アザラ

シしか食料として摂取できないときに行う様ですが

糖質制限の観点からみると、完全糖質制限食と同じと言う事です。

 

糖質制限ダイエットを主張する方々は世界中の確かな

エビデンスを発表しています。

 

糖質制限に危険性はあるのか

糖質制限ではブドウ糖を摂取できないので”脳が働か無い”

と言う危険性を指摘する意見もありますが、糖新生と言う

生理的な働きを考えれば、そんな危険性が無い事は明らか

です。

糖新生は脂質とタンパク質から肝臓が糖質を生成する

生理的な働きです。

この働きによって血糖値は常に正常に保たれています。

 

人間の体は命を守る為に2重3重に生命維持の

為のバイパスが用意されています。

、生命維持のバイパス用意

とっくに人類は滅びていたはずです。

 

ブドウ糖を主要なエネルギーとする脳においても、ブドウ糖

足りない場合にはそのバイパスとして

1.脂質から得られたケトン体からエネルギーを得ている。
2.糖新生によって肝臓で自主生成されたブドウ糖をエネル
      ギーとして活用している

この様な理由とエビデンスから糖分制限による危険性は無い

と言えます。

通常生活においても体は糖質制限を行っている

糖質制限によって、体脂肪の効率的なエネルギー消費を

考えてダイエットを行うと言う方法ですが、それでは私達

の体は24時間365日、エネルギーと言えばブドウ糖に全

て依存しているのでしょうか?

それはどうも違う様です。

人間の身体の主要なエネルギーは2種類ある

ブドウ糖が人間の身体活動に使用されているのは疑いの無

事実です

しかし、このブドウ糖(正確に言えばブドウ糖とグリコーゲン)

身体活動のエネルギーとして24時間全て使用されてい

るかと思うとそれは違う様です。

 

人間は起きている時と寝ている時では消費するエネルギー

は違います。

いつも使用されていると思っている

ブドウ糖(正確に言えばブドウ糖とグリコーゲン)は緊急性のある場合
(外敵からの防御等の緊急時の瞬発的な筋肉の稼働時)か、体にブドウ糖が

充分にある場合に優先的に使用されるエネルギーです。

 

ここで充分に存在するとは、糖質を摂取して体にブドウ糖が

存在する場合です。

その一方、睡眠時、空腹時では細胞の多くはケトン体と脂肪酸

をエネルギーとしています。

 

つまり、体の各組織が使用するエネルギー源には
1.ブドウ糖+グリコーゲン
2.ケトン体+脂肪酸

の二種類のエネルギーを目的に合わせて効率的に使用して

いるのです。

エネルギー消費の工程

エネルギー使用においては、”ブドウ糖+グリコーゲン”と

”脂肪酸+ケトン体”をどのような順番で使用しているか

説明します。

1.食物摂取から約2時間以内
      この時間帯では体にブドウ糖が存在すればエネルギー源
      として使用する。

2.食物摂取から約2時間以上経過以降
      肝臓に蓄積されたグリコーゲンを分解して使用する。

3.更に時間が経過して体内のブドウ糖が使用不可能と
      なった場合、肝臓が糖新生を利用して、自らブドウ糖を
      生成して使用する。

4.糖新生が起きる様になると、体の主要なエネルギーは
      ”ケトン体+脂肪酸”に置き換わります。

このエネルギー使用の工程を考察すると、睡眠時や空腹時の

エネルギー源は”ブドウ糖+グリコーゲン”では無く

”ケトン体+脂肪酸”であると言えます。

主要なエネルギー源である脂肪酸+ケトン体

この様に人間の主要なエネルギー源はブドウ糖では無く

実は脂肪酸とケトン体に依存しています。

 

この自然に備わった糖新生を上手に活用して体脂肪

を分解消費してダイエットを行う事は非常に理にかなって

います。

また、肝臓は糖新生の機能でブドウ糖を生成しますが

その糖新生の機能で使用するメインのエネルギーは

”脂肪酸+ケトン体”です。

ダイエット中であっても、脂肪はエネルギー源として

消費されているのです。

 

カロリー制限では体で余った糖質は最終的に中性脂肪と言う

形で蓄積されて肥満となります。

糖質制限では肥満の基となる糖質の摂取を制限して体脂肪を

消費すると言う方法をダイエットで行っています。

カロリーを制限するとリバウンドする

実は今までリバウンドの原因は無理で急激な糖質制限に

よるいわゆる”ホメオスタシス”だと考えてきました。

糖質制限ダイエットでは並行してカロリー制限を行う事は

禁止です。

つまり糖質制限中にカロリー制限でエネルギー源として重

要とされている脂質を抑制する事でエネルギーの不足が起

きリバウンドが発生すると実体験で解って来ました。

リバウンドの原因が”ホメオスタシス”だとしても、”ホメオ

スタシス”の原因が 糖質制限では無くカロリー不足=脂質不足

から発生し たものであるう事が、中々解りませんでした。

 

それは、糖尿病の食事療法で最初に内科医から紹介された

ある栄養士の方から1600kcal/1日の指導を受けて、更に自分

で完全糖質制限も行っていました。

結果的には減量も糖尿病の改善もできましたが、それから

3ケ月後にリバウンドしてしまいました。

 

この時のリバウンドの原因は栄養士の指導のカロリー制限

1600kcal/1日だと今は自信をもって言えます。

 

私の当時の”必要エネルギー量”は約2650kcal/日です

それに対して1600kcal/日のカロリー制限は、それこそ

”無理な食事制限”です。

 

恐らく、これを我慢してもっと過激に食事制限を掛けて

いたら基礎代謝量は相当低下して脱毛、便秘、肌荒れと

極端な体調不良を起こしていたと思います。

 

確かに今までの数年のダイエット体験は

カロリー制限+糖質制限と言う少し強引で無理のあるダイエット方法

であった様な気がします。


カロリー制限方法でダイエットを行うと、我慢できなく

なる時が必ずやって来てリバウンドしているのです

糖質制限の条件

糖質制限でも守らなければいけない条件があります。

1.カロリー制限は行わなくても良いが
   「食事摂取基準:厚生労働省規定」に従った食事を行う事

2.糖質の制限は江部先生と山田先生の方式で異なります
     が考えているところは同じです。

       江部先生:3種類のレベルパターンがあります。

1.完全糖質制限
      3食とも全て糖質制限の食事です。
       20g以下/1食、
       総糖質量=60g以下/日

2.スタンダード糖質制限
       夕食は必ず糖質制限の食事です。
       朝食か昼食のどちらかも糖質制限の
       食事です。
       糖質制限時20g以下/1食
       糖質摂取時60g以下/1食
       総糖質量=100g以下/日

3.プチ糖質制限
       夕食だけ糖質制限の食事です。
       糖質制限時20g以下/1食
      糖質摂取時60g以下/1食
       総糖質量=140g以下/日

山田先生:20g~40g/1食として制限すると言う
              非常にシンプルで軽快な糖質制限方法
              です。

「食事摂取基準:厚生労働省規定」に従った食事を
  行う事が良いでしょう。

このお二人の先生がおっしゃっている事は、糖質制限は
行うけれども脂肪、タンパク質は 「食事摂取基準:厚生労働
省規定」に従った範囲内で満足が行くまでしっかりと食べると
言うものです。 

  

 まとめ

      1. 糖質制限に対する誤解と偏見はネットや書籍を相当数
           見られる。
           間違った意見には「脳のエネルギーはブドウ だけで
           あるので糖質制限ダイエットは危険」と言う主張だ。
           しかもこの様な、発言を行っているのが一般人だけ
           では無く、医師や栄養士に相当見受けられると言う
      ので驚きだ。

      2.脳のエネルギー源が、ブドウ糖だけと決めつけてしま
          った話は間違いであるが、実は脳がエネルギーとして
          使用するのはブドウ糖だけでは無く脂質から生成される
          ケトン体も脳のエネルギー源となっている。
          この話はしっかりとしたエビデンスが
         「ガイトン臨床生理学」と言う生理学の教科書に記載
          されている。

      3.ブドウ体を主要なエネルギーとする脳においても、ブドウ
           糖が足りない場合にはそのバイパスとして

1.脂質から得られたケトン体からエネルギーを得ている。
2.糖新生によって肝臓で自主生成されたブドウ糖をエネル
      ギーとして活用している

この様な理由とエビデンスから糖分制限による危険性は無い
と言える。

4.糖質制限によって、体脂肪の効率的なエネルギー消費を
     考えてダイエットを行うと言う考え方ですが、24時間
     365日、エネルギーと言えばブドウ糖に全て依存して
     いる訳では無い。
     体の各組織が使用するエネルギー源には
     1.ブドウ糖+グリコーゲン
     2.ケトン体+脂肪酸のエネルギーを目的に合わせて
     効率的に使用している。

5.エネルギー使用の工程を考察すると、睡眠時や空腹時の
     エネルギー源は”ブドウ糖+グリコーゲン”では無く
     ”ケトン体+脂肪酸”であると言える。

 6.カロリー制限では体で余った糖質は最終的に中性脂肪と言う
       形で蓄積されて肥満となる。
       糖質制限では肥満の基となる糖質の摂取を制限して体脂肪を
       消費すると言う方法でダイエットを行っている。

7.この様に人間の主要なエネルギー源はブドウ糖では無く
     実は脂肪酸とケトン体に依存しています。
     糖質制限ダイエットではカロリー制限を行う事は禁止です。
     つまり糖質制限ではエネルギー源として重要とされている
     脂質を抑制する事でエネルギーの不足が起きリバウンドが
     発生するものだと解って来ました

8.糖質制限でも守らなければいけない条件がある。
    1.カロリー制限は行わなくても良いが
     「食事摂取基準:厚生労働省規定」に従った食事を行う事。 
    2.糖質の制限は江部先生と山田先生の方式で異なります
        が考えているところは同じ。

     

今日は、本日はリバウンドの原因も含めて糖質制限ダイエ
ット
の長所をまとめてみました。

確かに、厚生労働省が基準としている食事摂取基準を大き
下回るカロリー制限ダイエットでは、いづれはリバウン
ドする
事が身をもって解りました。

私も、ダイエットで行って来たカロリー制限を見直して
糖質制限
ダイエットに改めてみました。

ダイエットのトレーニングジムも運動だけでは無く
食事制限まで取り入れてダイエットを行うところも
出現して、企業も糖質制限食を開発販売する様に
なって来ました。

あのファミレスのガストが糖質制限食をメニューに入れて
いるので外食が鬼門であった糖質制限ダイエットにも明か
りが見え始めました。

それでは また                                

By メタ坊

参考資料:主食を抜けば糖尿病は良くなる!

:東洋経済新聞社 著者:江部康二氏

 ゆるやかな「糖質制限」ダイエット:

株式会社世界文化社 著者:山田 悟氏