専門家が語る!糖尿病だと解ったら今からスグに行う食事制限の重要点

以下の記事は糖尿病専門医であり研究家の先生の文献・書籍をまと

めたものです。

参考文献に付いては巻末を参照ください。

 

定期健康診断で糖尿病が疑われる場合には、何はともあれ専門医に

掛かる事です。

 

専門医からより詳しい精密検査を行ってもらえば、当面何をすべきか

指示を受けられると思います。

糖尿病も含めて生活習慣病では食事療法、運動療法、薬物療法の3つ

が主体となります。

糖尿病には、まず食事療法

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。

日本人の場合には95%は2型糖尿病です。

 

遺伝的要因に加えて、運動不足、食べ過ぎ、肥満、ストレス

などの生活習慣が重なることにより、発症します。

詳しい事は下の記事を参考にして下さい。

糖尿病と糖質の過剰摂取に付いて手遅れの前に知っておくべき初期症状!

 

食事療法は、肥満の解消が一番の重要項目となります。

医師の処方でも一番最初に大体、肥満の解消を取り上げられます。

 

以前はカロリー制限が一般的でしたが、現在では糖質制限で

食事療法を行う事で充分な効果がある事が認められて来ました。

現在では医師の60%が糖質制限に関して肥満に対しても糖尿病

に関しても効果があるとして広く認められています。

 

ダイエット方式概要糖質量/食  (制限値)糖質量/日 (参考値)
スーパー糖質制限
(江部方式)
3食全て糖質制限
を行う御飯、パン
麺類イモ、スウ
ィーツは禁止
20g~10g/食(制限時)
60g~30g/日以下
スタンダード糖質制限
(江部方式)
夕食及び朝、昼ど
ちらかを糖質制限
御飯、パン、麺
類、イモ、スウィ
ーツ、は禁止
20g~10g/食(制限時)
60g~50g/食(非制限時)
100g~70g/日以下

糖質制限に付いてはこのサイトで取り上げています。

こちらからどうぞ正しいダイエット

食事で摂取したブドウ糖は、膵臓から分泌されたインスリンがエネ

ルギーに変えると、ともに血糖値を下げる処理を行っていますが

肥満や膵臓の酷使でインスリンの効果が薄れたり、インスリンの分

泌量が少量になる事によって血中の血糖値が高くなる病気です。

 

カロリー制限療法の弊害

糖尿病の食事療法では昔からカロリーを制限を実行して減量する

方法が医師や栄養士から推奨されています。

 

私も数年前には糖尿病専門医から栄養士を介してカロリー制限による

食事療法を実行しました。

確かに一時的に減量を達成して血糖値も下がりましたが、その3ヶ月後

にはリバウンドを引き起こして体重は元に戻り、血糖値も半年後には元に

戻ってしまいました。

 

リバウンドを引き起こすと痩せにくくなると言う問題

リバウンドを引き起こすと面倒な事に、食事療法を再開してもリバウンド

した前とは違って痩せにくくなると言う事です。

 

どうもこのリバウンドと痩せにくくなると言う問題は、特別な事では無く

常識化されている問題です。

調査の結果から、カロリー制限とリバウンドに関する情報が解りましたの

で記事にまとめてみました。

 

半飢餓実験効果的な治療法の開発について

かつて飢餓に対する効果的な栄養治療法開発に伴う実験として

ミネソタ・スタディと呼ばれた実験がありました。

 

概略は以下の通りです。

実験目的:戦争による低栄養者に対する効果的治療法の開発

実験時期:第二次世界大戦中

被験者:厳選された心身健康な男性兵士36名

実験方法:1.食事カロリーを半年間半分に制限
                
2.食事制限を解除し3か月間の栄養リハビリを実行

半年間カロリー制限過程での変化
     1.
平均25%の体重減少
     2.集中力の低下、無気力、抑うつ、いらいら
     3.精神病的症状、自己評価の低下
     4.食事に対する異常な執着
     5.食材食物の盗難、残飯摂取

食事制限解除後3か月間の栄養リハビリ過程での変化
     1.
コントロール不可能なむちゃ食い
        2.
食べ物への執着

栄養リハビリ過程での上記に記述した食欲に関する異常行動は

最長5か月も継続した後に徐々に、回復したと言う事です。

 

カロリー制限で明白にされた大きな弊害

この実験研究から次の事柄がはっきりしました。

1.飢餓状態は、心身ともに大きな影響を与える

2.イライラ感、無力感、うつ状態、自己嫌悪感が発生する

3.カロリー制限によって精神的正常者であっても
  過食衝動とむちゃ食いが長期間継続する

ことが解りました。

 

そして、摂食障害(食事を採らない障害)の人に発生する

イライラ感やウツ症状、あるいは過食は、これまでのカロリー制限

のせいである事も解りました。

 

つまりは過食は当人の意志の強さや気合いの問題とは言い切れない

可能性が非常に高い事が証明されたと言っても良いのです。

 

カロリー制限によるダイエットは非常に大きな問題を含んでいる!

 

更にカロリー制限による食事制限では筋肉や内臓機能の低下によって

基礎代謝量が低下して身体の不調が現れて来ます。

基礎代謝量の低下による身体の変調

基礎代謝エネルギー(何も運動しなくても必要とされる基本的な

エネルギー)が低下する事によって新陳代謝(爪、毛髪、皮膚の代謝)

に必要なエネルギーが足りなくなり、体調の不調(肌荒れ、爪割れ、

育毛不良)が現れて来ます。

 

消費エネルギーがより少なくなる事では、痩せにくくもなります。

この様にカロリー制限でダイエットを行うとリバウンド、基礎代謝量

の低下による体調不良の他、過食症や摂食障害、精神的なダメージも

否定できません。

 

糖尿病の食事療法ではカロリー制限によるダイエットは一時的には成功

する様に見えても結局は過食に陥ってリバウンドを起こして食事療法

そのものが失敗する可能性が高いです。

 

この私もまだ糖質制限ダイエットによる糖尿病食事療法が現在の様に浸透

していなかった時には栄養士の指導でカロリー制限ダイエット

(1600kcal/日)の食事療法でHBA1Cの値を6.0以下(標準値=4.6~6.2)に

低下させましたが半年経過後には、大きくリバウンドして血糖値も異常値

を指すようになってしまいました。

 

これらの例から見てもカロリー制限を糖尿病の食事療法を用いるのはデメ

リットの方が大きいと言うのが専門家の意見でもあり私の意見でもあり

ます。

 

 

糖質制限による食事療法

糖尿病では糖質制限の食事療法でダイエットを行う事が一番効果が

高く安心して実行できる療法です。

*上記の写真は糖質量20gの白米の質量です。
約54gで糖質量は20gです。

 

この糖質制限による食事療法で私はダイエットを中心とした糖尿病

の自己治療を行っています。

カロリー制限による糖尿病の食事療法に失敗した後に、糖質制限の食事

療法をずっと失敗する事無く3年以上無事に経過しています。

 

2年前から医師から処方されていた処方薬のジャヌビアは一切不要にな

りました。

糖尿病は一生付き合う必要がありますので現在もスーパー糖質制限を

中心に野菜と植物性・動物性のタンパク質を中心の食事をしています。

 

 食後高血糖の問題

糖尿病で一番注意が必要なのは、食後に一時的にインスリンが過剰に

分泌される問題です。

食後高血糖と呼んでいます。

食後高血糖とGI値

この食後高血糖を数値化したものがGI値です。

食品に含まれている糖質がどの程度、血糖を上昇させるかを数字で表した

GI値と言われるものです。

一般にGI値が高い食品は食後高血糖を引き起こしやすいので、インスリン

分泌量が多く肥満を招くと言うものです。

 

しかし、1食に付き10g~20gの糖質を制限とする糖質制限ではGI値は余り

意味を持ちません。

糖質制限における糖質量は食後高血糖を起こさない量を長年の研究で

突き止めて発表しているからです。

 

何よりもGI値はブドウ糖50gを基準単位とした食後高血糖の値であるので

それよりも低く設定されている1食あたりの糖質量(10g~20g)では

食後高血糖を心配する必要は無いと言えます。

 

現実に私の食事(糖質制限40g~20g/食)においては食後高血糖が原因

でダイエットがリバウンドしたとか、Hba1Cの値が上昇した事は現在

までのところありません。

Hba1C9.1⇒5.4(標準値=4.6~6.2)に低下して以降は大きく上昇して

いません。

*ただし、糖尿病の食事療法を実行する場合には担当の医師が処方薬を

指定している場合には自己責任で行って下さい。

Hba1Cの検査値によっては絶対的に処方薬が必要な場合もあります。

 

 

1日の食事回数は食後高血糖を起こさない事が重要

諸説ありますが、食事を抜いてドカ食いをする様な食生活は避けた方が

絶対に無難です。

ドカ食いで食べた糖質量が大幅に上昇すれば間違いなく食後高血糖を起

こします。

間違い無く糖尿病においては悪影響を与えます。

特に就寝前には糖質を摂取しない事が重要です。

食間の時間は3時間は開ける様にして下さい。

糖質制限の食事内容

糖質を抑える食事療法として、以下の様に食事の栄養バランスを

考えて下さい。

糖質タンパク質脂質
12%32%56%
ブドウ糖は肝臓
で合成可能(糖新生)
な為に10g~20g
(糖尿病)の範囲

魚介類、肉類、卵
大豆、チーズ
ナッツ、オリーブオイル、チーズ、魚油

糖尿病の食事療法ではタンパク質と脂質を中心に食事を採りますが

糖質は食事では減少させます。

減少させた糖質のカロリーはタンパク質、脂質で摂取

ただし、減らした糖質のカロリーはタンパク質と脂質の摂取量を

増やす事が必要です。

この減少させた糖質のカロリーを減少させたままであるとカロリー

制限と同じこととなり、リバウンドや体調不良を招きます。

脂質異常の場合には脂質の種類も考える

動物性の脂質に片寄ると、中性脂肪の摂取からコレステロールが

増加したり脂肪肝を発症したりしますから、糖尿病の他に脂質異

常に対する注意が必要です。

 

カロリー制限と糖質制限に付いてはこちらも参考にして下さい。

 ダイエットの方法で糖質制限はカロリー制限より勝っている主な理由

 

GI値に関してはこちらの記事も参考にして下さい。

糖質制限ダイエットにGI値は不必要|GI値ダイエットは無根拠です

 

糖尿病の専門医の研究から発表された内容を、重要点としてまとめて

みました。

 

<参考文献>

主食を抜けば糖尿病は良くなる2
東洋経済新報社
著者:江部康二先生(高雄病院理事)

人類最強の「糖質制限」論
SBクリエイティブ株式会社
著者:江部康二先生(高雄病院理事)

ゆるやかな糖質制限ダイエット
株式会社世界文化社
著者:山田 悟先生(北里大学北里研究所病院)

スーパードクターズ!
糖質制限がすごい!ケトン体生活のススメ
ぴあ株式会社
著者:宗田哲男先生(宗田マタニティクリニック院長)
著者:江部康二先生(高雄病院理事)

2週間で効果がでる!
ケトン食事法
かんき出版
著者:白澤 卓二先生(順天堂大学大学院医学研究科教授)